一番多かった「見積もり後キャンセル」の理由とは?
〜ホームページ制作を検討中の方に伝えたい、リアルな声とその背景〜
はじめに:「せっかく見積もりしたのにキャンセル…」その背景に迫る
「せっかくホームページ制作会社に見積もりを依頼したのに、結局キャンセルしてしまった…」
こんな経験、ありませんか?
この記事では、ホームページ制作の現場でよくある「見積もり後キャンセル」の理由を、実例を通して解説します。
ホームページ制作を検討している中小企業の経営者や個人事業主の方に向けて、「あるある」と共感できる内容と、「気をつけよう」と思える情報をお届けします。
制作会社目線ではなく、中立的な立場からお伝えします。
見積もり後キャンセルはよくあること
「見積もりをもらったけど、依頼しなかった(できなかった)」というのは、実は珍しくありません。
多くの人が経験することですし、制作会社側もある程度のキャンセルを想定しています。
では、なぜキャンセルという結論になるのか?その理由を見ていきましょう。
1位:価格が予想以上に高かった
ホームページ制作の料金は幅広く、無料テンプレートから数十万〜100万円超まで様々です。
なぜ金額に差が出るのか?
- 使用するシステム(WordPress、独自CMSなど)
- ページ数
- デザインのクオリティ
- スマホ対応の有無
- 写真撮影や原稿ライティングの有無
- 保守・更新サービスの有無
「10万円くらいかな?」という予想に対し、30万円〜50万円と聞くと驚く方も多いです。
補足:相場感のずれ
「他の業者はもっと安かった」という比較も、キャンセルの引き金になります。
ただし金額だけでなく、何が含まれているかも大切です。
2位:相性が合わなかった
「人としての相性」や「やり取りの感覚」が合わないと、依頼は難しくなります。
- メールの返信が遅い
- 回答が曖昧
- 専門用語ばかりで伝わらない
- 一方的に話す
- 要望を汲み取ってくれない
見積もりは金額だけでなく、相手と仕事ができるかを見極めるプロセスでもあります。
3位:自分自身の準備不足
「自分がどんなホームページを作りたいか」が曖昧な状態では、うまく進みません。
- コンテンツが決まっていない
- デザインのイメージがない
- ターゲットが明確でない
- 目的が曖昧
要望がふわっとしていると、見積もりも曖昧になり、結果的に「違うかも…」と感じてキャンセルに至ります。
4位:社内・上層部の承認が下りなかった
中小企業では、担当者一人で決定できないことが多くあります。
- 稟議が通らなかった
- タイミングが合わなかった
- 他の業務が優先された
担当者としては進めたくても、社内事情で止まってしまうことは少なくありません。
5位:比較検討中に熱が冷めた
複数社から見積もりを取るうちに、「今じゃなくてもいいかも」と気持ちが冷めるケースです。
これは「見積もり疲れ」とも呼ばれ、情報が多すぎて判断がつかず、結果的に保留やキャンセルになります。
6位:見積もりの説明不足・内訳が不明確だった
例えば、以下のような記載では不安が生まれます。
ホームページ制作一式:50万円
「一式って何?」と思われる見積もりは、キャンセルの原因になります。
内訳例:
- デザイン設計:10万円
- HTML/CSSコーディング:15万円
- WordPress実装:10万円
- スマホ対応:5万円
- お問い合わせフォーム:3万円
- 打ち合わせ・ディレクション費用:7万円
これらを明確に伝えるかどうかで、信頼度が変わります。
キャンセルされた側の“ホンネ”も知っておこう
見積もり作成には多くの時間と労力がかかります。
- ヒアリング内容の精査
- 構成・設計の検討
- システムやデザインの構想
- スケジュールと人員調整
無料であっても「本気の仕事」です。無言キャンセルや放置は、避けたいマナー違反です。
見積もり依頼時に押さえておくべき5つのポイント
- 自分の目的を明確にする
「集客」「信頼感アップ」「採用強化」など、目的を言語化しましょう。 - 予算感を事前に伝える
相場とズレがないか確認し、できる範囲を相談しましょう。 - 他社比較中であることを伝える
誠実な会社ほど無理な営業はせず、比較の相談にも乗ってくれます。 - 不明点はその場で聞く
「分からない」と伝えても問題ありません。丁寧に答えてくれる会社を選びましょう。 - 人として信頼できるかを感じ取る
メールの文面や対応速度も判断基準です。
まとめ:キャンセルの背景を知り、不安のない依頼を
見積もり後キャンセルの多くは、ミスマッチやコミュニケーション不足が原因です。
「頼んでいいのかな?」「高いと言われたらどうしよう?」と不安になるのは当然です。
だからこそ、目的を共有し、信頼できる相手と率直にやり取りすることが、最良のホームページづくりの第一歩です。
この記事が、不安を抱える方のヒントになれば幸いです。