ブログの神様は、いつもあなたの中にいる。
ブログを書こうと思っても、ネタが浮かばない——そんな経験は、誰しも一度はあるはずです。
「何を書いたらいいのか分からない」「検索してもピンとこない」「誰かと同じようなことを繰り返したくない」。
そういう時こそ、一度立ち止まって、検索でもSNSでもなく、「自分自身」に聞いてみるのはどうでしょうか。
これは単なる精神論でも、思いつきでもありません。実際に情報発信の世界で成果を出している人の多くは、この「自分に聞く」ことを起点に、オリジナルの発信軸を築いています。
氾濫する情報の波に飲み込まれるのではなく、そこで流されず、むしろその流れを俯瞰し、自分の視点で言葉を紡ぐこと——そこにこそ価値があります。
情報はあふれている。でも、欲しい情報がない。
インターネットには、無数の情報が飛び交っています。
知りたいことを検索すれば、驚くほど多くのページがヒットします。
けれど、実際にそれらの情報を読んで「なるほど!」「やっと分かった!」と思えることって、案外少なくありませんか?
- 専門用語ばかりで頭に入ってこない
- 文章が長いのに、結局なにが言いたいのか分からない
- 本当に欲しい情報には辿り着けなかった
- 広告ばかりで読む気が失せた
こうした経験は、誰もが一度は感じたことがあると思います。
「情報はある。でも、自分が本当に欲しい情報が、ない」。
これが今のネット上の実態の一つです。
自分が知りたいことを、自分が書いてみる
そこで提案です。
自分が欲しい情報を、自分が書いてみる。
もっと言えば、「今、読みたいと感じる記事を、自分が書く」のです。
一見すると逆転の発想かもしれませんが、実はこれが一番実用的であり、継続的に価値を生む方法でもあります。なぜなら、同じようなことで困っている人が、必ず他にもいるからです。
たとえば、あるアプリの設定で困った時、公式サイトの説明が分かりにくい。誰かのブログを読んでやっと解決した。
そんな時、そのブログの筆者が、あなたと同じように「分かりにくい」と感じ、自分用にまとめた内容を記事にしただけだったりします。
あなたが迷ったこと、あなたが探したこと、あなたが調べたこと。
それこそが他の誰かにとってのピンポイントな救いになるのです。
ネタに詰まったら、まず「過去の自分」に聞く
1.過去に検索したキーワードを思い出す
例えば、
- 「〇〇 エラー 直し方」
- 「×× 意味 初心者」
- 「△△ 違い 比較」
など、自分が調べたワードを思い返してみましょう。
そこには必ず、「なぜそれを知りたかったのか」という動機があったはずです。
それをもとに記事を書くことで、「リアルに困っていた時の自分」と同じ状態の読者に、ぴったりの情報を提供できます。
2.「初心者だった頃の自分」に戻って説明してみる
人は一度理解すると、その前にどこでつまずいていたかを忘れがちです。
けれど、「昔の自分」が分からなかったことを思い出し、それを丁寧に言葉にしていくことで、同じように迷っている読者に届きます。
その時はぜひ、専門用語には解説を添えてください。
たとえば:
「CMS(Contents Management System)=コンテンツ管理システムのこと。専門的な知識がなくても、ホームページの文章や画像を簡単に編集・更新できる仕組みのことです。」
この一文があるかないかで、読者の理解度は格段に変わります。
あなたの「ズレ」は、他の誰かの「ドンピシャ」になる
ネットで見かける情報には、実は意外と「ずれた内容」が多く含まれています。
- 分かった気になるけど、読み終わるとモヤモヤが残る
- 抽象的な説明ばかりで、自分のケースに当てはめづらい
- 結論まで遠回りで、途中で読むのをやめてしまう
これって、どこかで「自分ごと」になっていないからなんです。
つまり、書き手が「自分のため」に書いていない情報って、他人にとっても刺さらないことが多いのです。
でも、逆に言えば、自分が本気で必要だった情報、自分が「そうそう、これだよ!」と感じた視点でまとめたものは、他の誰かにとっても本当に役に立つ。
あなたの目線で構成され、あなたの言葉で綴られた情報は、それだけでオリジナルです。
それがブログ記事の最大の武器であり、資産になります。
書き続けると、「誰にも負けない情報サイト」になる
そうして、自分に聞き、自分の視点でまとめた記事をコツコツと積み重ねていくと、どうなるか?
それはやがて、どこの情報サイトにも負けない「あなたの情報の宝庫」になります。
- 大手サイトにはできない、きめ細かな体験や言葉選び
- 他のブログではスルーされるような「つまずきポイント」の拾い上げ
- 検索エンジンには載らないけれど、本当に「今、知りたいこと」に直結した一次情報
これらはAIにも模倣できません。
なぜなら、あなたの体験そのものだからです。
もしかしたら、ネタは「海外」にも転がっている?
自分が求める情報が日本語で見つからないこと、ありませんか?
そういう時、英語圏の記事や海外フォーラムなどを調べてみるのも手です。
もちろん、言語の壁があるかもしれませんが、Google翻訳などを活用すれば、ある程度の情報は拾えます。
そしてその内容を、自分の言葉でまとめ直す——
それだけで、国内では誰も書いていない、貴重な情報源になります。
「輸入情報」と言ってもいいかもしれません。
まだ誰も知らない世界の情報を、あなたの視点で整理して届けることで、他にはない記事が完成します。
結局、ネタに困る時って「人の気持ちが見えない時」
ネタが浮かばない、というのは、実は他人の気持ちを想像できなくなっているサインかもしれません。
- 「こんなこと、誰も興味ないだろう」
- 「これは自分だけの話だし…」
- 「もっと専門的じゃないと意味がない」
でも、それって本当でしょうか?
もし誰かのブログを読んで、「あ、同じこと考えてた!」と共感したことがあるなら、あなたの中にも、誰かの心に届く言葉が必ずあります。
だからこそ、他人の気持ちが見えなくなった時は、自分に問いかけてみる。
「自分が今、何を考えているのか」
「何に困っているのか」
「何が知りたいのか」
それこそが、記事のネタであり、価値であり、他人の役に立つ第一歩です。
最後に:あなた自身が、最大のネタ元です
ブログの世界には、上を見ればキリがありません。
専門家のような知識がなくても、経験や感覚だけで十分に伝わることもあります。
むしろ、ちょっと不完全な方が、リアリティがあり、親近感が湧くことすらあります。
だからこそ、ネタに困った時は、「検索」する前に「自分に聞く」。
このシンプルな習慣が、ブログを続ける最大の原動力になるのです。
あなたの声が、誰かに届きますように。