コンバージョン率はUIではなく「言葉」で上げるべき理由
はじめに
ホームページ制作を検討している個人事業主やフリーランスの皆さん。ホームページの目的は何でしょうか?
「見た目がかっこいい」「洗練されたデザイン」「動きが滑らか」――どれも魅力的な要素です。
しかし、最終的に重要なのは「コンバージョン率(Conversion Rate)」、つまり「訪れた人が実際に行動を起こす割合」です。
このコンバージョン率、実は“デザイン”よりも“言葉”で大きく左右されているという事実をご存知ですか?
この記事では、なぜUIではなく「言葉(コピー)」に注目すべきかを、具体例と共に深掘りしていきます。
コンバージョン率とは?
コンバージョン率とは、ホームページに訪れた人のうち、どれだけの人が「問い合わせ」「商品購入」「資料請求」「予約」など、ゴールとなるアクションを取ったかを示す指標です。
例えば100人中3人が問い合わせをした場合、コンバージョン率は3%です。
アクセス数が多くても、行動がなければ意味がありません。
UIとコンバージョン率の関係
UI(ユーザーインターフェース)は、見た目や使いやすさの設計全般を指します。
確かにUIが悪ければ、ユーザーは操作しづらく離脱してしまうでしょう。
ですが、UIはあくまで「土台」であり、人の心を動かす力には限界があります。
ユーザーに「行動を促す」ために必要なのは、彼らの心を動かす“言葉”です。
「いい言葉」がコンバージョン率を上げる理由
■ ユーザーの感情に刺さる
人は理屈よりも感情で動きます。共感や安心感、期待感を呼び起こす言葉は、行動に繋がりやすいのです。
悪い例:「当社は高品質なサービスを提供しています」
良い例:「初めてでも安心、たった3ステップであなたの悩みを解決」
■ ベネフィット(利益)を伝える
「このサービスで何が得られるのか?」を明確に伝えることで、ユーザーは動きます。
NG:「高性能なツールです」
OK:「毎日の作業時間を30分短縮できます」
■ 不安を取り除く
人は初めての行動に不安を抱きます。コピーには、その不安を取り除く力があります。
- 「全額返金保証付き」
- 「24時間以内に専門スタッフが対応」
言葉の力はUIでは補えない
どんなにデザインが美しくても、適切な言葉がなければ「このサービス、私に関係ある?」とユーザーは離脱してしまいます。
言葉は「理解・納得・共感・決断」へと導く設計図であり、UIはその道を整えるものに過ぎません。
実際の事例:コピー改善でCV率が倍増
ある整体院のホームページの事例です。
- 改善前:「当院は国家資格保有者が施術します」
- 改善後:「もう繰り返さない!原因を根本から見直すオーダーメイド施術」
内容は変えずにコピーだけを改善した結果、月間予約数が2倍に増加しました。
効果的な「言葉」とは?
■ 読者の悩み・課題を代弁する
「こんなお悩み、ありませんか?」という問いかけは共感を生みやすく効果的です。
■ 数字を使う
「3日で効果を実感」「92.4%が継続」など、具体性ある数字は説得力を高めます。
■ 成功事例や証言
他者の成功体験は、新たなユーザーに安心感を与えます。
■ 限定性や緊急性
「先着10名限定」「今月末まで」といったコピーは、行動を後押しします。
自分でできる言葉改善のコツ
- 自分が顧客のつもりで文章を読み直す
- 「結局何が得られるのか?」を意識して見直す
- 専門用語は避けて、やさしい言葉に置き換える
- 第三者に読んでもらい、率直な感想をもらう
時間がない・自信がない場合は、コピーのプロに依頼するのも有効です。
ただし、単なるきれいな言葉ではなく、「ユーザーの行動心理」に基づいたコピーが書けるかどうかが重要です。
まとめ:言葉は“売れる仕組み”の中心
どれだけUIが優れていても、人を動かすのは「言葉」です。
逆に言えば、言葉が刺されば、デザインが多少劣っていても成果は出ます。
今後ホームページを制作・改善しようと考えている方は、“見た目”だけでなく、“言葉の設計”にも注目してみてください。
それが、あなたのビジネスに大きな変化をもたらす鍵になるはずです。