自社スタッフで写真を撮るときの極意|プロじゃなくても魅力的に撮るための実践ガイド
ホームページやSNS、チラシやカタログなど、ビジネスの場面で写真は欠かせません。写真一枚でお店や会社の印象が大きく変わることも珍しくありません。
しかし、プロのカメラマンを毎回呼ぶのはコストも時間もかかりますし、日々の細かな更新には不向きです。そこで、自社スタッフが日常的に写真を撮るケースも多くなっています。
でも、「なんだか写真が暗い」「ぼやけている」「良さが伝わらない」といった悩みもよく聞きます。
今回は、プロじゃなくても自社スタッフが魅力的に写真を撮るためのポイントやコツを、基本から応用までわかりやすく解説します。
1. なぜ自社で写真を撮るのか?メリットとデメリット
自社撮影のメリット
- コスト削減:外注に比べて経費を抑えられる
- スピード感:急ぎの撮影も即対応できる
- 柔軟性:細かいニュアンスを伝えやすい
- スタッフの目線で魅力を伝えやすい
デメリット
- 撮影技術が不安定
- 機材や撮影環境が限られる
- 後処理(写真編集)に手間がかかる場合もある
自社撮影は上手に活用すれば大きな武器になります。基礎を押さえて撮影に臨むことが重要です。
2. 写真撮影の基本を押さえよう
カメラの種類と選び方
最近はスマホのカメラ性能が飛躍的に向上しているため、多くの場面で十分な画質が得られます。もし予算や目的で余裕があれば、デジタル一眼レフ(DSLR)やミラーレスカメラも選択肢です。
- スマホカメラ:手軽ですぐ使える。自動補正機能が多いので初心者向け。
- デジタル一眼レフ(DSLR)やミラーレス:レンズ交換が可能で、背景ぼかしや暗所撮影に強い。操作は少し難しいが、クオリティが高い。
構図の基本
三分割法(さんぶんかつほう)
写真を縦横それぞれ3分割した格子を頭の中でイメージし、重要な被写体を格子線や交点に置くとバランスが良く見えます。
シンメトリー(左右対称)
対称的な構図は安定感があり、目を引きやすいです。
余白の活用
被写体の周囲に適度な空間を取ることで、写真が窮屈に見えません。
光の使い方
- 自然光:できるだけ窓際や明るい場所で撮影すると自然で柔らかい光が得られます。
- 人工光:蛍光灯やLEDライトは色味が硬くなったり、影が強く出ることがあります。使う場合はディフューザー(光を柔らかくする道具)を使うと良いでしょう。
3. 撮影前の準備が成功のカギ
撮影目的を明確に
何のための写真かをはっきりさせましょう。例えば:
- 商品紹介用?
- スタッフ紹介用?
- オフィスの雰囲気を伝えたい?
目的によって撮り方や見せ方は変わります。
撮影場所の選び方と整理整頓
撮影場所はできるだけ整理整頓して、余計なものが映り込まないように。
背景がごちゃごちゃすると写真の主役がぼやけます。
被写体の準備
- 商品ならキレイに掃除や磨きをかけておく。
- スタッフのポージングは自然体が基本。リラックスした笑顔を心がけましょう。
4. 実践!自社スタッフが気をつけたい撮影のポイント
ピント合わせと手ブレ防止
- スマホの場合、被写体をタップしてピントを合わせる。
- 撮るときは手をしっかり固定し、肘を体につけると手ブレが減ります。
- 三脚があるとベスト。
背景の選び方とぼかし
- 背景が目立ちすぎないようにシンプルなものを選ぶ。
- スマホや一眼レフの「ポートレートモード」や「背景ぼかし機能」を使うと被写体が際立ちます。
色味の調整とホワイトバランス
ホワイトバランスとは、写真の「色の温度」を調整する機能です。例えば、蛍光灯の下では青みがかったり、夕方は赤みがかった色になるのを補正します。
スマホの設定や撮影アプリで調整可能。撮影後の編集でも調整できます。
5. スマホ撮影でもプロっぽく見せるコツ
機能を最大限に活かす設定
- 可能ならHDR(ハイダイナミックレンジ)をオンに。明暗差が激しい場面でもキレイに撮れます。
- グリッド線(格子線)を表示して構図を意識。
アプリの活用例
撮影後の加工アプリを使って明るさやコントラストを調整。無料アプリでも優秀なものが多い。
6. 撮った写真の保存と管理の基本
ファイル形式の違い
- JPEG:一般的な画像形式。サイズが小さく扱いやすい。
- RAW:撮影時の情報をほぼそのまま保存。編集に強いがファイルサイズが大きい。スマホはJPEGが一般的。
フォルダ分けやバックアップ
- 日付や用途別にフォルダを分けると後から探しやすい。
- 定期的に外付けHDDやクラウド(Googleドライブ、Dropboxなど)にバックアップを取る。
7. プロに頼むべきタイミングと上手な依頼方法
自社撮影の限界を感じたら、プロに依頼するのも手です。
- 商品のブランドイメージが特に重要な時
- 広告やカタログなど大規模な宣伝用写真
- 社長や役員など公式プロフィール写真
依頼するときは「使いたい写真のイメージ」「目的」「使用媒体」「納期」「予算」を明確に伝えましょう。
まとめ
自社スタッフが撮影を担当するときは、目的を明確にし、基本の撮影技術と構図を意識し、光や背景にも配慮することが大切です。
日々の練習や撮影前の準備がクオリティアップにつながります。難しい場合は適切なタイミングでプロにお願いし、使い分けるのが賢い方法です。
このガイドを参考に、貴社の写真力アップを応援します!